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何ヶ月か前
phat photoにて
百音をご紹介頂いた時
ある方から
写真集が送られてきました

写真集を出したので
是非店において欲しいという
お手紙とともに

『Japan, Japanese』

モノクロの意思のある写真たち
「日本」の風景と人々

同封してあった資料の作家さんの写真が
やけに格好よくて2人で気になっていたのです
お礼のお手紙を書いてしばらくすると
東京での個展のおしらせが届きました

そしてその陰山さん本人が
もなかのお土産とともにモネに現れたのも
市のあった日の夕方だったのです

デジタルが主流になる写真の時代
だれもが気軽にシャッターを押せて
日々の出来事が大量に記録されていく
その便利さの恩恵に預かるコトも多いのです
でも
その記録がとても脆いモノだと意識している人は
あまり多くは無いのではないでしょうか
気軽にとれる その分
気軽に無くなってしまう
そんな可能性も高い
デジタルで楽しく記録してくのもいいけど
たまにはフィルムで
アイテと向き合って
長い長い時間を経ても
残っていくホンモノの必要性を
信念を持って伝えていくその姿勢

どこのだれか分からないけれど
良い仕事してるな、
そんな風に50年後100年後の誰かが
思ってくれたら最高、そんな仕事

お話をしていたら
陰山さんはなんと以前雑誌でお見かけしていた人だった
ということがわかりました

フィルムカメラで残して行く/農業で食べていく

そんな特集を組んでいた雑誌「Re:s」リス
モネにぴったりの特集だよ、と
お客さんに教えてもらったのだけど
その中で取材班がたまたま出会った
山陰の田舎町でタンタンとコツコツと
信念を持って白黒写真を撮り続けている
気概のある写真屋さん

それが陰山さんだったのです

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陰山光雅写真展
「Japan, Japanese」
現在開催中~7月31日(木)まで
富士フィルム フォトサロン
http://fujifilm.jp/photosalon/

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いつの頃からか、自分が日本に住み日本人である事を自覚するようになった。
頭だけで撮るのではなく、内なるものを巻き込んで撮る写真
「日本人だから撮れる写真」そんな写真を目指すようになった。
なかなか思い通りになど撮れないが、シャッターを射るごとに
わずかずつ“日本”が立ち上がって来る。
これからも日本を射る旅は続く。
陰山光雅